高機能 オイルフェンス ラピックオイルフェンス
ラピックパラペットフェンス
ラピックラフトフェンス
ラピックオイルフェンスは高性能。
特に、万一の漏油にそなえて速い流れ、浅い流れ、狭い水路にあらかじめ展張しておく場合には最適なオイルフェンスです。
なぜなら以下の3つの特長をもつからです。
1.小型軽量
約1kg/m 喫水深さ約8cm なので
- 作業者が少人数でも展張・回収でき、支点もとりやすい。
- 浅い流れにも張れます。
2.大型フェンスと同等以上の防除力
ラピックパラペットフェンスは小型軽量ですが大型オイルフェンスと同等の防除力をもちます。
但、「対オイルフェンス直角相対流速」が20cm/秒(0.25ノット)を超える流れでは、粘度の低い軽質油(軽油、灯油、A重油、作動油など)は「エントレインメント現象」でオイルフェンスを潜り抜けます。これはどんな大型オイルフェンスでも同じであり、パラペットフェンスも同様です。
(「川、池、ダム、水路などで油の流下拡散を防ぐには」のコラムを御参照ください。)
しかし、対処手法はありますます。
まず、パラペットフェンスにラフトフェンスを取り付けると「エントレインメント現象」は25cm/秒まで抑えることができます。
以下のビデオを御覧下さい。
人工川(幅2m 水深0.4m)に 100㏄の着色軽油を流し 流速が毎秒15~25cmになるように調整。(オイルフェンスを張ったことで水流妨害が生じ 画面の流速計では5~10cm/秒ほど低く表示されている。)
そのメカニズムは以下の通りです。(左図参照)
まずパラペットフェンスが水面近くの水とともに油を止めます。通常、このように止められた水は水底のほうに渦を巻きながら移動して油を引き込み、オイルフェンスの下流側にまで油滴を引き連れていきます。しかし水面と水底の圧力差を少なくするために喫水を浅めにしているうえに、上流側の水面をラフトフェンスで覆っているので、渦が抑制され、油が引き込まれにくくなるのです。
このように単体として急流に強いだけでなく、ラピックオイルフェンスは、2列に並行させて展張すると、さらに防除力が高まります。なぜならラピックオイルフェンスの下流の背後では反流が発生するので、1列目のフェンスを潜り抜けた多くの油滴の大部分は、その1列目のフェンスのすぐ後ろの水面で再浮上し、2列目のフェンスがそれをとめるからです。
3.現場にあわせやすい「つなぎ」構造
- 2m単位でつないでいくので、必要な長さに調整しやすい。
- 二又につなぐことができるので、端部をY字型に分岐させれば、垂直に切り立ったような護岸壁でも、フェンスと壁の間の隙間から油が漏れないように展張することができる(左図参照)。
- 使用後、パラペットフェンスを分解すれば、シンクでも洗いやすく再利用もしやすい。
- 分解して再び50cm角のダンボールに入れて保管できます(10m/箱)。