スラッジ除去器・乳化油粗粒化器DD(ドラム ダート)フィルター
汚水を注入すると、弊社の特許技術である接触材(エレメント)の働きにより、水に含まれたシルトやスラッジや微細ゴミなどを高度に分離除去します。沈降しにくい10μm程度のシルトの除去にも有効です。
また、水中で(物理的に)乳化した油を粗粒化して、水と油を二層分離させます(油を内部に溜める機能もあります)。
油の流出事故現場でも、排水設備でも、屋外屋内を問わず、幅広く使えます。
手運びで設置や移設ができ、軽トラックやワンボックスカーで運搬できます。
動力を使わず(但、揚水時はポンプが必要)、定期的に交換する資材もなく、経済的です。
処理水量 | 0.5~1t/h(原水濃度、要求処理制度に影響されます) |
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寸法 | 幅(直径):約62cm 高さ(本体部):約87cm (パイプ高さ):約203cm |
重量 | 湛水前:約40kg 湛水後:約240kg |
主な材質 | 本体:塗装亜鉛メッキ鋼板 パイプ:耐衝撃性塩化ビニル バルブ:砲金 |
組み立て方
組み立て方は製品に添付した取扱説明書で説明しております。
以下、わかりにくいかもしれない工程について参考のために動画を掲載いたします。
参考動画「ドレーンの取付け方」
使い方
組立と配管が終わったら、まず0.5t/時程度の量で原水を注水してみます。
処理精度が不十分なら注水量を減らします。
処理精度が十分なら注水量を増やせるか試します(1t/時程度まで)。
なお、水の色だけでは除去効果が出ているかどうかわからないこともあります。
下の動画では、原水(処理前の水)と処理水(ホースから出ている水)の色は、あまり変わりがないようにも見えます。
しかし沈殿物を観察すると大きな違いがあることがわかります。
下の写真では、いずれも右が原水 左が処理水です。
①と②は処理直後③は処理から3日後です。
なお、原水の汚濁濃度が非常に高い場合は、前処理をお勧めいたします。
重力式油水分離槽(「DDトラップ」など)に通水してから本器に通すと処理精度を上げることができ、しかもメンテナンス間隔を長くすることができます。
また、さらに精密に油を除去したい場合は 後処理をお勧めいたします。
油吸着塔(「コプラオイルフィルター」など)に通水すると 排水基準適合レベル(ノルマルヘキサン抽出物質 5ppm以下)まで油分を除去することができます。
メンテナンス
処理水の濁りが多くなってきたとき、圧力管の水位が上がってきたときは、通水を止め、ドレーンから濃縮された汚水を流し出してください。 これが「逆洗」となり、機能が回復します。
処理水の濁りがあまりに頻繁になってきたときには、上蓋をあけて内部の除塵材を取り替えてください。